持っていた通貨を10円で売った後、値上がり続けて15円になった同じ通貨を再び買い戻すという行為を以前の私はよくやっていました。
しかしその後結局は5円にまで落ちてきて、大きな含み損を抱えてしまうという結果になることがほとんどでした。
なぜそんなことをしていたのかというと、自分の間違いを認めたくなかったのだと思います。
「値上がり続けるなら手放してはいけなかった! やっぱり持っておこう!」
こういった心理状態だったのです。
でも最近は利確した通貨をより高値でつかみなおすことはほとんどしなくなりました。
利食い千人力というやつです
持っていたコインを手放すとなんとなく不安になってしまいます。
チャットで煽りのような書き込みを見ているとなおさらです。なんだか仲間はずれになってしまったような気がするのですね。
でも値上がりしたコインをちゃんと売って利確したことは、別に悪いことではありません。
むしろ、上手く降りることができたと自分を褒めてやるべきなのです。
コインはこの世にたくさんあります
また、高値で買い戻すことをよくしていた理由として、そのコインのことしか目に見えていなかったということもあります。
私が仮想通貨の取引所ではじめて登録したのはZaifでした。
さらに最初はトークンの存在に気付いていなかったため、ビットコイン、XEM、モナコインしか私の世界に存在していなかったのです。
しかも始めたばかりの頃はビットコインは高いという理由で敬遠していたため、XEMとモナコインしか売買していませんでした。
しばらく後になってCoinCheckにも登録したのですが、ここでもRippleしか目に入らない状態でした。
だから一旦売ったコインを再び高値で買い戻すパターンが多くなってしまっていたのです。
でも国内はもちろん、世界に目を向ければ仮想通貨は他にもたくさんあるわけです。
日本の取引所のコインが全て高騰していて入りづらいというなら、他の取引所にある通貨を買えば良いだけのこと。
そう考えるようになってからは、一度売ったコインを高値で買い戻してしまうという行為はほとんどしなくなりました。
正直言ってつかみ直した際は損をするケースがほとんどだったため、この癖を治せたのは良かったと思います。
まあ、まだほんの時々それをやってしまうこともありますが……。
もちろん一度売ったコインを再び買うのが悪いと言っているわけではありません。
冒頭の例で言うなら、5円まで落ちてきたときに改めて入りなおせば良いのです。
もしコインを手放した後に値上がりし続けたとしても、ちゃんと利益は出ているのだから良いではありませんか。
損をするよりもずっとマシなのですから。