
上がる前に買っておけばよかった。下がる前に売っておけばよかった。
……と後になってから後悔するのにもううんざりしてしまったのです。
でも両建てなら買った後に上がり、売った後に下がるという結果がついてきます。
つまり必ず利確ができるのです。
滅多に利確できない私にとってこれほど嬉しいことはありません。
また、私は損切りをすることにも耐えられませんでした。
いわゆる損切り貧乏で少しずつ資金を失うはめになったのですが、その損失は合計するとかなりのものでした。
「これでは損切りでいつか破滅してしまう」と考えたほどです。
しかも損切りした後に決まって自分がポジションを持っていた方向に伸びていきます。これが発生した時のストレスはかなりのものです。
しかし両建てならそのストレスを味わわなくて済みます。
それが両建てに惹かれたもうひとつの理由です。
両建てをするにあたって避けて通れないもの
問題は損失が発生している建玉を外すタイミングです。
両建てとはいえ、毎回両方のポジションをプラスで決済できるわけではありません。
いつかは含み損のポジションを決済しなければならない時がやってきます。
なぜならトレンドが発生した際に逆方向に売買しているポジションを持ったままだと含み損が酷いことになってしまうからです。
私はこの損切りがやはりできずに、きまって大きな含み損を抱えてしまいます。
そうなる前にきっちりと損切りすることが今後の私の課題だと言えます。
両建てでポジポジ病が治った
両建てには最初に述べたこと以外のメリットがあります。
私は両建てをするようになってからポジポジ病がかなり治まりました。
両建て戦略を行っている間は、基本的に含み損の発生しているポジションを抱えた状態になることが多いです。
そして、両建てによって損失を相殺することを考えるので、対になるポジションも建てることになります。
その組み合わせがどんどん増えていくと証拠金維持率が減っていくので、気軽にポジションを持てなくなります。
ポジポジ病だった私にとって建玉できないという状況は耐えられないことだったので、エントリータイミングを厳選しようと考えるようになりました。
それで気付いたらポジポジ病が治まっていたのですね。
もちろんデメリットはあります
しかしもちろん両建ても良いことばかりではなく、悪い点が多々あります。
まず含み損が発生している状態に耐えなければいけません。
人によってはその間かなり落ち着かない気分になるでしょう。
さらに天井や底値で建玉したポジションを損切りしそこねるとかなりのマイナスがずっとついてまわり、運用資金が大きく削られてしまいます。
心機一転して次の取引に挑むという切り替えが出来ないのもちょっと苦しいですね。
正直言って両建て中はいつも「やっぱり損切りすれば良かった……」と後悔しています。
それに間違って決済ボタンを押して大きな赤字が発生しているポジションを決済してしまうこともあります。
普通に損切りを行っていくことに比べると、両建ては難しい手法だと思います。
損切りと両建ては優劣はない
でも両建てが毎回損切りを行う手法に劣っているかというとそんなことはないと思います。
要は損切りを毎回行うことによるストレスを我慢するか、両建てを行うことによって発生する大きな含み損を我慢するか。
どちらが優れているかというよりは向き不向きです。
損切りに疲弊してしまっているような人は両建て戦略の方が向いているかもしれません。
ただ、どちらが大きなリスクを抱えているかというと、それはもちろん両建ての方です。
大きな含み損が発生する可能性が高い関係上、両建てをするならlot数を抑えて取引しないとやがて破滅することになるでしょう。
ポジションを持ち越すことになるので寝る時もあれこれ考えてしまいますし、夜中に目が覚めてしまうこともよくあります。
やはり普通にFXをするなら損切りを丁寧に行っていくのが無難な選択肢だと思います。
ただ、今の私にとって両建てはとても魅力的な手法に思えますので、もう少し両建てにつきあってみようと考えています。