損切り位置をどこにするかということは、トレーダーにとって重要な要素のひとつです。
私が損切りのための逆指値を設定する場合、最初は基準に引いていた水平線の少し後ろに置きます。
しかしその後値がプラス方向に伸びていった場合、この損切りポイントをずらして建値のところにまでもっていくことがあります。
なぜそうするのかというと、1円も損をしたくないという心理が働くからですね。
逆行をくらっても建値で止まれば損失を出すことはありませんから。
建値ストップのデメリット
しかし、建値に逆指値をずらしたということは、ちょっとの逆行であっさりと決済させられてしまう可能性が高くなるということです。
それだけならまだあきらめがつきます。
一番たちが悪いのは、建値に逆指値を入れておくと建値まで戻ってきて決済させられ、それを待っていたとばかりにすぐ良い方にチャートが伸びていく。
このパターンです。
嫌がらせかってくらいこういう動きが多くてイライラするケースが目立ちますw
おそらく印象に残りやすいだけで、狙って発生しているわけではないとは思うのですけどね。
実際建値ストップのおかげで助かったことがあるのも否定できません。
そのため、いまだに損切り位置について迷うことがあるのですが……。
建値ストップについて思うこと
負けても取り返せば良い
最近は建値に決済をずらすことを少しずつ減らしています。
上手くいくことよりも、後悔することのほうが多いんですよね。
また、このごろ大体エントリーする際のリスクリワードを最低でも1:3くらいになるようにしています。
損切りを-5pipsで設定するとしたら、利食いは+15pipsを考えるということですね。
それなら仮にラインを超えて決済させられたとしても、3回に1回勝てれば損失は取り戻せるわけなので、建値決済でわざわざプラマイゼロに持ち込む必要もそこまでありません。
再エントリーは疲れる
あと建値で決済されてしまい、そのあたりでチャートがうろうろしだすと、もうエントリーする気力が湧かないんですよね。
ただスタート地点に戻ってきただけなので、もう一度エントリーしてしまっても別に問題ないはずなのですが、新たに建玉するというのは私にとってまだまだ精神力を消費する行為のようです。
そして結局もみ合った後にプラス方向に進み始め、伸びていくローソクを見て「今から入ってもなあ……」とがっかりするパターンもよく経験しました。
根拠のない損切りである
建値決済はそこで損切りする根拠がありません。
ラインの後ろで損切りする場合は、それが正しいか間違っているかは置いておいて、私なりの根拠にのっとって逆指値を指定しているわけです。
だから損切りさせられても、それは根拠が崩れたために起きた仕方のない結果です。
でも建値にストップを置くのはなんの根拠もありません。
ただ赤字を見るのが嫌だからというだけの理由にすぎません。
それを考えると建値で決済するのはありえない行為ということになります。
リスクを背負う覚悟を持ちたい
最近は両建てもあまりしなくなっています。
建値決済も両建ても、やりはじめたのは「損したくないから」という弱気な考えがきっかけです。
でもそれではいつまでも大きな収益を得ることができそうにありません。
やはり勝ちたいなら最低限のリスクを背負うべきだなと思うようになりました。
しばらくは建値決済無しで頑張ってみるつもりです。